子宮筋腫と共存を選んだ私。欧州で知った「予防は自分の手で」

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こんにちは、さとみです。

「病院って、具合が悪くなってから行くところだよね」って、長くそう思って生きていました。

それが疑わしくなったのは、スイスやフランスで見た暮らしと、35歳の人間ドックが重なったときです。

子宮筋腫が見つかって、手術ではなく共存を選んだ私の話を、今日は書いていきます。

欧州で知った予防の考え方、資格を取って触れた体の仕組み、今の私が「整えるのは自分の手だな」と感じている理由まで、体験の順にまとめました。

この記事の内容は、あくまで私自身の体験やセルフケアの工夫です。

体調に異変を感じたり、治療が必要な場合は、必ず先に婦人科などの医療機関を受診してください。

病院の代わりではなく、共存を決めたあとに「自分でできること」を探す側の記録、として読んでもらえたら嬉しいです。

目次

欧州で知った、予防は「日常」だった

仕事や旅行で、スイス、イギリス、フランス、イタリアを歩いたとき、いちばん残ったのは景色じゃなくて、健康の扱い方でした。

ハーブティーが、特別なお店の話じゃなくて、普通の暮らしの中にある。

植物から取ったアロマオイルを、気分転換というより、体を支える道具として使っている人がいるんです。

エキナセアやローズマリーを日常で使う習慣があったり、日光があたりにくいからサプリを摂ることが当たり前、に見えました。

日本では、体調を崩してから病院に行く。

あちらでは、崩れる前に自分の体を管理する。

その差が、当時の私にはとても大きく感じられました。

「予防医学」という言葉より先に、生活の温度として入ってきた感覚があります。

欧州では、軽い不調を植物でケアすることが、趣味の延長ではなく制度の中にもあります。

欧州医薬品庁は、伝統的なハーブ医薬品を、医師の監視なしに使う前提で登録する枠を持っています。

適応は軽微な不調向けで、がんのような重い病気は対象になりません。

伝統的ハーブ医薬品は、医師の診断・処方・治療の監視なしに使う前提で登録される。少なくとも30年の使用実績(うちEU内15年以上)と、安全性および妥当な有効性が条件。

出典:欧州医薬品庁「ハーブ医薬品」

もちろん、筋腫のような病気をハーブで治す話ではないんです。

ただ、「軽いところは自分で整える」が文化として根づいている理由は、ここにもあるな、と思っています。

なぜ欧米は予防に向かうのか|お金と保険の話

欧州で衝撃を受けたあと、長く引っかかっていたのは「なんで、あちらはそこまで自分で管理するんだろう」でした。

私なりの答えは、保険と値段です。

病院にかかるときの実額が大きい国ほど、「そもそもかからないようにしよう」という意識が育ちやすい。

日本は国民皆保険で、窓口が軽い。

70歳未満の現役世代なら、窓口負担は原則3割で、残りは保険がまかなってくれます。

日本は国民皆保険制度を採用している。義務教育就学後から69歳までの窓口負担は原則3割。

出典:厚生労働省「日本の国民皆保険制度の特徴」

この制度は、本当にありがたいなと思います。

具合が悪くなったとき、費用を理由に受診を諦めなくていい。

その一方で、崩れてから使う設計に寄りやすい、とも感じています。

OECDの「Health at a Glance 2025」では、一人あたりの医療費が日本は約5,790ドル、米国は約14,885ドル。

窓口で払う実額も、米国の方が大きい。

医療費のうち予防に回る割合は、日本2.4%、米国3.6%、OECD平均3.4%です。

2024年、一人あたり医療費は日本5,790ドル、米国14,885ドル(購買力平価)。予防に占める割合は日本2.4%、米国3.6%。

出典:OECD「Health at a Glance 2025」

自己負担の「割合」で日米を比べると、実はほとんど変わりません。

違うのは、かかったときの実額なんです。

高い買い物になるほど、人は先に防ぐ。

守られている日本だからこそ、予防は自分で意識して足さないと、後回しになりやすい。

欧州で見た日常は、その構造の上に乗っていたのだと思います。

35歳、子宮筋腫。手術じゃなく共存を選んだ

会社の人間ドックが、転機でした。

それまでは、身体測定に近い健康診断だったんです。

35歳で初めての人間ドックを受けた翌日、病院からスマホに連絡がきました。

貧血がひどい、と。

受診を促されて行った先で、子宮筋腫が多数あるとわかった。

歩くのも辛い日が続いていて、人生でいちばん撃沈した時期です。

当時の生活は、今思うとひどかったなぁと思います。

仕事から帰って22時過ぎに夕食。

パートナーとソファでワインを飲む。

その頃は「お酒を飲まないと日を越せない」と、本気で言っていたんです。

そのまま寝落ちして、深夜にベッドへ。

朝はシャワーで化粧を落として出社、の繰り返しでした。

生理は昔から重くて、有給を使って休むのが常態化していました。

「取り切れない」。

「また出てくる」。

開腹手術を勧められても、その言葉を聞いて、私は手術の道を選びませんでした。

全部は取れないなら、取っても終わりじゃない。

だったら、一緒に生きる方がいい。

子宮筋腫と共存する、と決めたのは、そのときです。

共存を選ぶ前に知っておきたい、筋腫の基本

ただ、共存は放置とは違います。

日本産科婦人科学会は、子宮筋腫をこう説明しています。

子宮筋腫は、子宮にできる良性の腫瘍で、がんではありません。30歳以上の女性の3割前後に認めるといわれています。卵巣から分泌される卵胞ホルモン(エストロゲン)の影響で大きくなり、閉経すれば小さくなります。サイズが小さく症状もない場合は、治療しないで経過を観察します。子宮筋腫を根本的に治す薬はありません。

出典:日本産科婦人科学会「子宮筋腫」

がんではないこと。

小さくて症状がなければ、経過観察という選択肢があること。

根本的に治す薬はない、という一点は、当時の私が「毎日、体に薬を入れ続ける」ことに違和感を持った感覚とも重なります。

ただし、薬が何もないわけではありません。

出血や痛み、貧血を楽にする対症療法はある。

日本婦人科腫瘍学会も、手拳大以下で症状がなければ定期検診だけで治療不要なことが多い、としたうえで、生活に支障が出るなら治療を考える、と書いています。

子宮筋腫があっても症状がなく、それほど大きくないもの(手拳大以下)であれば、定期的に検診を受けるだけで、多くの場合には特に治療は必要としません。サイズの大きいもの、増大傾向が著しいもの、症状を伴い生活に支障が出る場合には治療を考慮します。

出典:日本婦人科腫瘍学会「子宮筋腫」

私の共存は、「見ない」ではなく「婦人科で経過を見ながら、自分では整える」です。

出血が増えた、貧血がつらい、急に大きくなった、と感じたら受診する。

そこは、今も変えていません。

毎日、薬を体に入れ続けるより|自分で知りたくて資格を取った

共存を決めたあと、頭にあったのは「治す方法」より「これ以上、体に負担をかけたくない」でした。

薬を毎日、体に入れていくのが、どうしても嫌だったんです。

子宮筋腫を根本から消す薬があるわけじゃない、と当時は感じていました。

医学的には、症状を楽にする薬はある。

私が避けたかったのは、効く・効かないの前に、「入れ続ける」という生き方そのものでした。

じゃあ、自分に何ができるだろう。

そこでつながったのが、欧州で見た景色です。

ハーブやアロマで、日常の側から整えていく。

どんなことができるのか、知りたかった。

周りにも伝えられたらいいな、という気持ちもありました。

最初は、かなり軽い気持ちです。

昔から検定や試験が苦じゃなかったので、「まず受けてみよう」でアロマから入りました。

アロマテラピー検定1級と、ナチュラルビューティースタイリスト検定に合格して、資格につながっていった感じです。

取った資格|知りたかったから、ここまで来た

私が取ったのは、このあたりです。

  • アロマテラピーアドバイザー(AEAJ)
  • アロマブレンドデザイナー(AEAJ)
  • アロマハンドセラピスト(AEAJ)
  • ハーバルセラピスト(JAMHA)

アドバイザーは、精油の安全な使い方や法律を踏まえて、日常の活用を提案できる資格。

ハンドセラピストは、手のマッサージができます。

ただ、私はセラピストになりたかったわけじゃないんです。

アロマのことを知りたかったから、ハンドまで取った。

人に施術する道は、最初から考えていませんでした。

アロマをやっていると、必ず横に出てくるのがハーブ。

香りで整えるのと、飲んだり食べたりで整えるのと、入り口が違うんですよね。

両方合わせると面白いなと思って、ハーバルセラピストも取りました。

JAMHAのハーバルセラピストは、30種類のメディカルハーブと12種類の精油を科学的に学び、季節や体調に応じた暮らしを提案できる専門家、と定義されています。

資格のための資格、にはしたくなかった。

知りたかったことが、生活の道具になった、が正直なところです。

体の仕組みを知ると、自分の体を信じられる|NK細胞とATPの話

ハーブの資格でいちばん変わったのは、レシピより体の仕組みでした。

NK細胞、ATP回路。

免疫の初動と、細胞がエネルギーを作る工場。

名前は堅いのに、学んでいるうちに「人間の体って、本当にすごい」が先にきたんです。

仕組みを知ると、無駄なものを足さなくなる。

シンプルなものを、自分の体に入れたくなってくる。

自分の体を、信じられるようになる。

資格のいちばん大きな収穫は、そこだったと思います。

免疫と子宮筋腫|研究でわかってきていること

NK細胞は、免疫の初動を担う細胞です。

筋腫との関係は、まだ研究の途中。

治療法として確立している話ではありません。

それでも、「筋腫のある体では、免疫の見え方がまわりと違う」という報告はあります。

2024年の研究では、同じ人の筋腫と、その隣の正常な筋層を10組比べています。

筋腫の組織では、NK細胞やマクロファージ(体内の掃除役の細胞)が、たまたまとは言いにくい差で多かった。

T細胞の一部は、逆に少なかったそうです。

著者らは、炎症の強さや、免疫から逃れうる仕組みの候補、と書いていて、効果の証明ではありません。

子宮筋腫は、同じ人の正常筋層に比べてNK細胞、マクロファージ、M2マクロファージが多い。T細胞の一部は少ない。免疫からの回避や炎症の違いを示唆する基礎データであり、治療効果の証明ではない。

出典:子宮筋腫の免疫細胞(2024)

一方、血液を見た2019年の研究では、筋腫のある生殖年齢の女性30人で、NK細胞が健康な女性より少なかった。

月経が長い、貧血、筋腫の数や大きさとも関連していた、と報告されています。

関連であって、「NKが減ったから筋腫ができた」とは言っていない。

子宮筋腫のある生殖年齢の女性では、末梢血のNK細胞が健康な女性より少なかった。貧血や月経の長さ、筋腫の数・大きさとの関連が報告されている。

出典:子宮筋腫と末梢の免疫(2019)

組織では多く、血液では少ない。

場所が違うので、矛盾として片づける話ではないんです。

人数も10組、30人と小さい研究。

ハーブでNKを上げて筋腫を消す、とは書けません。

私が持ち帰ったのは、「体は黙って放置していないんだな」という感覚です。

エネルギーを作る仕組み(ATP)と筋腫

ATPは、細胞が使うエネルギーの通貨みたいなものです。

学会が言う「エストロゲンとプロゲステロンで大きくなる」の内側に、そのエネルギー工場(ミトコンドリア)の話がある。

2014年の研究では、筋腫で電子伝達系(細胞がエネルギーを作る経路)の遺伝子の発現が平均約1.6倍になっていました。

ATPアーゼ関連の遺伝子も含まれます。

ミトコンドリアの大きさや数、活動が増えている可能性がある、という内容です。

原因か結果かは、この研究だけでは分かれていません。

子宮筋腫では、電子伝達系の遺伝子74個の発現が平均約1.6倍だった。ミトコンドリアの活動が増えている可能性を示唆するが、原因か結果かは未確定。

出典:子宮筋腫とミトコンドリア(2014)

閉経前の筋腫では、エストロゲン受容体の転写と、ミトコンドリア側の遺伝子がどちらも高い、という報告もあります。

ホルモンの話と、エネルギーを作る話は、別物ではないんですね。

ATPを増やせば縮む、減らせば治る、という話ではありません。

仕組みを知ると、「何を足すか」より「何を足さないか」が先に来る。

私の予防は、そこから始まっています。

薬を飲まずに熱を見た日

免疫を学び始めた頃、一度だけ、自分の体で試したことがあります。

冷房で喉を痛めて、そこから熱が出たんです。

それまでは、熱が出ると薬を飲んでいました。

症状を抑えているあいだに無理ができて、治りが遅くなる、と感じていた。

だから、薬を飲まずに、体がどう治すかを見てみたかったんです。

熱は、ずっと同じ高さではない。

夜に上がって、昼に少し下がる。

2日ほどそれを繰り返して、すっと下がった。

下がってから、後を引かない。

「体が戦っている」を、数字じゃなく実感として見た夜でした。

これは、解熱剤がいらない、という話ではありません。

筋腫の出血や貧血を、熱と同じように薬なしで見る話でもないです。

風邪の熱で、体が自分で戻る力を見た、一例。

それでも、「自分の体を信じる」が机上の空論じゃなくなった、という意味では、今も残っています。

予防は自分の手で|今日からできる、整える習慣

予防と聞くと、何か大きなことを始めなきゃ、と思いがちです。

私がやっているのは、日常に足すことだけ。

朝は、エキナセアとローズヒップのハーブティーを一杯。

仕事の前に、自分の体に先に会う時間です。

気分が切れたときは、アロマストーンに精油を垂らして切り替える。

食事と睡眠は、できるだけ雑にしない。

体の声を、無視しない。

病院に行かない、ではないんです。

病院に行く前の毎日を、自分で整える。

医療は対処で、整えるのは自分。

役割が違うだけ、だと思っています。

鉄不足は、子宮筋腫の出血と切っても切れない話なので、食事を整えても足りなかった栄養は別の記事にまとめました。

香りで自律神経を切り替える話は、こちらです。

飲む・食べる側の実践は、ハーブティーの記事に詳しく書いています。

特別な人の習慣ではなく、昨日の私ができていなかったことを、今日の私が少し足しているだけです。

まとめ:予防は自分の手で。子宮筋腫と共存しながら、整えるのは今日から

欧州で、予防が日常にある景色を見ました。

35歳で子宮筋腫が見つかって、手術ではなく共存を選んだ。

毎日、薬を入れ続けるより、自分で知りたかったから、アロマとハーブの資格を取りました。

NK細胞やATPを学んで、体は自分で治す力を持っている、と腹落ちしたんです。

老いも不調も、「いつか来て、そのとき病院で対処するもの」じゃない。

対処は医療で、整えるのは今の自分の手。

子宮筋腫と言われて、手術か、薬か、放置か、で止まっている人がいたら。

まず婦人科で経過を見てもらう。

そのうえで、整える側は、自分の手に戻せると思います。

あの頃より、今の方がずっと元気です。

毎日が、楽しい。

予防は自分の手で。

遠い未来のためじゃなくて、今日の私を軽くするためにある。

今日できそうな、小さなひとつを足してみませんか?

※この記事は個人の体験と学習に基づく情報です。子宮筋腫の診断・経過観察・治療の判断は婦人科で行ってください。症状が強い、出血が増えた、貧血がつらい、急に大きくなった場合は受診を。アロマ・ハーブは医療の代わりではありません。妊娠中の方、持病のある方は専門家に相談してください。

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